信州大(本部・松本市)の学生がマラソンの完走を目指す授業「信大マラソン」が26日、松本市と塩尻市にまたがる松本平広域公園(信州スカイパーク)であった。走る楽しさを知り、運動習慣を身に付けてもらうなどの狙いで今年初めて取り入れた授業。39人がフルマラソン、14人がハーフマラソンに挑戦した。 1年生の体育の選択科目で、全学教育機構の杉本光公准教授(46)が発案。5月から月1回ずつ走る姿勢などを指導してきた。この日は公園内の陸上競技場を出て、1周10キロのランニングコースを周回した。フルマラソンは35人、ハーフは全員が完走した。 フルマラソンを4時間21分で完走した経済学部の池田丈さん(18)は「20キロ過ぎからきつくなり、最後の10キロは足が痛くて大変だった」。途中棄権した工学部の丞原(じょうはら)篤司さん(19)は「悔しいのでこれからも続けたい」と話した。 信大は2年生から県内5カ所のキャンパスに分かれるため、杉本准教授は「マラソンという共通体験を持つことが信大生のアイデンティティー(同一性)を育むことにつながる」。来年以降も規模を拡大して開く計画で、「ゆくゆくは市民も参加する市民マラソンに発展させたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧