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信州製超小型衛星「ぎんれい」組み立て完了 準備万端に

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 2013年度内に打ち上げられる予定の信州製超小型人工衛星「ShindaiSat(シンダイサット)」(愛称・ぎんれい)の組み立てが完了し、長野市若里の信州大工学部キャンパスで26日、部品などを供給した県内外の企業関係者らにお披露目された。性能検査を経て、11月末に宇宙航空研究開発機構(JAXA)に引き渡す予定だ。  衛星は一辺約40センチの立方体(約35キロ)。外面の上部には地上との通信に使う発光ダイオード(LED)を32個、側面(4面)には発電用の太陽電池を装着している。内部には宇宙空間で姿勢制御する装置や電源などを組み込んだ。  県内外の企業から部品供給を受け、同大の中島厚特任教授や大学院生らが8月下旬から組み立てていた。完成後に真空状態で性能試験し、正常に作動することを確認。今後は振動や衝撃を与えても正常に作動するか試験を続ける。  衛星はH2Aロケットで打ち上げられ、地上400キロの軌道を回る。衛星と地上間で互いに発光させたLEDを受信し合う「可視光通信実験」を行い、超長距離の可視光通信の実用性を確かめ、新たな通信手段の可能性を探る。1年前後は実験できるという。  中島特任教授は来年2月ごろの打ち上げを見込んでおり、「今後は衛星の性能を確認したり、地上側の通信機器を整備したりしたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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