北安曇郡松川村観光協会が今季のリンゴオーナー募集を取りやめた村内の農園に、常連のオーナー家族らがリンゴ狩りに訪れている。春の凍霜害により品質保証が難しいというのが募集中止の理由だったが、無事に実ったリンゴも多く、16日も多くの家族連れが「ふじ」を収穫した。 オーナー募集を取りやめたのは2002年の制度開始以来初めて。一方、常連のオーナーからは「農家を応援したい」との声が上がり、6農園で独自にオーナー契約を継続した。このうち遠藤喜郎さん(64)、嘉代子さん(61)夫婦の農園には、02年から契約を結ぶ川崎市の飛田幸雄さん(72)一家が訪れた。飛田さんは、息子夫婦と孫3人と一緒に約200個を収穫。「やっぱり信州のリンゴが一番。来年も遠藤さん夫婦に会いに来たい」。 嘉代子さんは「収穫を迎えられて良かった。常連の皆さんのためにおいしいリンゴを作り続けたい」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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