任期満了に伴う木曽郡木曽町長選と町議選(定数14)は17日、投開票された。無所属新人同士の一騎打ちとなった町長選は、前副町長の原久仁男氏(62)=新開=が、前町議会事務局長の大目富美雄氏(57)=開田高原=をわずか100票差で破り、初当選した。 原氏は「住民により身近な行政、役場づくりをしたい」として7月に立候補を正式表明。8月に副町長を辞職した。子育て支援や雇用の場の拡大など「若者が住みやすい町づくり」を強調。町政の継続を重視しつつ独自色を出していくとし、高年齢層や地元の木曽福島地区を中心に浸透した。 大目氏は6月に町職員を退職し、7月に立候補を正式表明。町政の転換を前面に「町政に新風と活力を」と訴え、若い世代や無党派層に食い込んで激しく追い上げたが、届かなかった。 町議選は定数を1上回る15人が立候補し、現職11人、新人3人が当選した。女性は2人で、党派別は共産2人、公明1人のほかは無所属。 投票率は町長選、町議選とも79・64%。町長選は前回選の82・46%を2・82ポイント下回った。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧