飯田下伊那地方の天竜川下りの運航会社2社は1日、「こたつ舟」の運航を始めた。こたつ舟が始まると知って旅程を決めた観光客のグループもあり、暖を取りながら冬の舟下りを楽しんだ。 運航会社「天竜舟下り」(飯田市松尾新井)のコースは、飯田市内の弁天港から時又港までの約6キロ。運航時間は約30分。全長約12メートルの舟の客席部分が透明のアクリル板で覆われ、縦長に豆炭こたつが据えられた。観光客は、谷筋の景色を眺めたり、窓を開けて川底をのぞいたり。流れが急になりアクリル板に水しぶきが当たると、「おおー」「いいね」と歓声を上げた。 京都市から35人の社員旅行で訪れた池永茂雄さん(52)は「水しぶきが舟に迫ってくる感じがいい。天気にも恵まれ、景色も楽しめました」。この日は約300人がこたつ舟を楽しんだ。 飯田市の天竜峡温泉港から下伊那郡泰阜村の唐笠港までを運航する「天龍ライン遊舟」(同市龍江)もこの日、こたつ舟を始めた。運航期間は両社とも来年2月末まで。(長野県、信濃毎日新聞社)
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