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県有施設の「屋根」で太陽光発電 諏訪で第1号の開始式

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 県有施設の屋根などを太陽光発電事業に貸し出す県の「屋根貸し事業」第1号として、諏訪市にある県諏訪湖流域下水道豊田終末処理場の水処理棟屋上に設けられた発電施設の本格運転が3日、始まった。ガス販売などの岡谷酸素(岡谷市)が事業主体で、最大出力は1メガワット(千キロワット)。年間発電量は一般家庭の使用量約300世帯分に相当し、全て中部電力(名古屋市)に販売する。  開始式で、岡谷酸素の野口行敏社長は「県内に合った太陽光発電の在り方を探りたい」とあいさつ。公募で決めた施設のイメージキャラクター「すわそらちゃん」も発表した。式にはイメージキャラを考案した関口葉さんら、諏訪郡下諏訪町下諏訪南小学校の3年生約30人も出席。児童が処理場4階から水処理棟の屋上に向かって「発電開始」と叫び、運転が始まった。  設備は岡谷酸素の完全子会社「岡谷酸素SUWACOLabo(スワコラボ)」が運営。広さ約1万9千平方メートルの水処理棟屋上に、国内3社の太陽光パネル計約5千枚を並べた。3社のパネルの性能を調べるほか、設置角度を0~30度の4種類に分けて発電効率を検証する「検証エリア」も設けた。故障箇所の検知システムの開発も目指す。  総事業費は約4億円。年間約4800万円の売電収入を見込む。県に払う賃料は年間約500万円で、契約期間は20年。岡谷酸素は、配当後利益の30%を県内の自然エネルギー普及に向けた費用に還元するという。17日に一般向け見学会を開く。  同社はこの日、近くの小川区公会堂の屋根に設けた設備でも最大出力6キロワットの発電を始めた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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