フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の鈴木与平社長は10日、静岡市内で信濃毎日新聞の取材に応じ、県営松本空港(松本市)発着の福岡線の夏場限定での1日2往復化について、機材繰りの問題などから「来夏に実現できるかは自信がない」との見方を示した。 鈴木社長は福岡線の2往復化について、年平均利用率70%をめどに実現の可能性を示唆。その後、「2往復になった後も利用率が70%程度を想定できないと難しい」とし、夏場に限定して2往復化を探る姿勢を示していた。 福岡線の2012年度の平均利用率は69・2%。鈴木社長は、夏場は福岡、札幌線とも利用率が80%を超えているとして「おそらく夏場だけであれば福岡、松本の(1日2往復化の)需要はあると思う。次のステップの研究を進めなくてはいけない」とした。ただ、2往復化する場合は、松本空港に機体を駐機させ、整備士も常駐させる必要性が生じるなど「解決しなければならない課題がある」と述べた。 一方で、8機態勢になる来夏には同空港発着のチャーター便を増やすことは可能とも説明。近い将来、夏場の土日に限定した「臨時便」での福岡線の2往復化の実現を探る考えも示した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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