岡谷市川岸上の児童養護施設「つつじが丘学園」に、クリスマスカードと現金50万円が入った差出人不明の封筒が16日までに届いた=写真。カードのメッセージ内容、現金の金額とも2011年から毎年届く匿名の封筒と同じで、今年で3回目。川瀬勝敏園長(44)は「運営が厳しい施設の窮状を知ってくれている人なのか、信じられない思い」と感謝している。 川瀬園長によると、13日午後10時半ごろ、施設のポストに赤い封筒が投函(とうかん)されているのを宿直の男性職員が見つけた。封筒には「園長殿」と書かれ、差出人の名前はなかった。封筒は金庫に保管し、週明けの16日に川瀬園長が中身を確認。「Dream for children」とだけ書かれたクリスマスカードと、現金が入っていた。 「誰かは分からないが、このような善意の気持ちが届いたことを子どもにも伝えたい」と川瀬園長。寄付は年末年始に家に帰れない子どもの食事代や外出費用にするほか、現在計画している施設の子どもが生活するグループホーム建設費として積み立てるという。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧