JR東日本は20日、長野新幹線・長野―東京間に先行導入する新型車両「E7系」を来年3月15日のダイヤ改正に合わせて、1日7往復で営業運転すると正式発表した。長野新幹線でE7系のみに設ける最高級席グランクラス(18席)の料金は、グリーン料金の3千円増しに設定。長野―東京間で総額1万3460円(自由席より6千円増し)とした。 運賃・料金は、来年4月以降は消費税増税分が加わる。東北新幹線のE5系のグランクラスに導入している専任アテンダント(接客員)による飲み物や軽食などのサービスは、2015年3月の金沢延伸時から導入する予定。 E7系の発着時間も公表。上下とも、最速列車の1本を除き6本は県内4駅にいずれも停車する予定。 春のダイヤ改正では信号設備改良により、現行のE2系も含めて長野―東京間の所要時間が、上りは平均4分、下りは同2分短縮される。最速列車(午前10時11分長野発上り)は3分短縮し1時間20分となる。 長野新幹線は現在、14編成(1編成・8両、630席)導入し、通常ダイヤでは1日28往復(うち1本は軽井沢発着)。金沢延伸まで運行総本数や各駅の停車パターンは基本的に維持される見込み。 E7系は金沢開業をめどに計17編成を製造。共同開発したJR西日本は、同じ仕様の車両をW7系として10編成製造する予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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