日本の東側に発達した低気圧の影響で、県内は21日午前、大北、長野、中野飯山地域を中心に本格的な降雪となった。雪の影響でバスなどのスリップ事故が相次いだ。雪は一時やんだが、同日夕方から再び強まる見通しで、長野地方気象台は注意を呼び掛けている。 長野市戸隠豊岡の県道で午前6時45分ごろ、カーブを曲がろうとした戸隠中社宮前発長野バスターミナル行きの路線バスが道路から外れ、木に衝突した。長野中央署によると、バスの男性運転手(69)と乗客2人にけがはなかった。乗客は代替バスでバスターミナルに向かった。同署は凍結した路面でスリップしたとみて調べている。 北安曇郡白馬村神城の国道148号では午前5時15分ごろ、スキーのツアーバスと乗用車3台の玉突き事故が起きた。雪でスリップして立ち往生した車が前方にいて停車していた乗用車3台の列に、名古屋市から村内のスキー場に向かっていたバスが追突。大町署によると、バスの乗客と運転手計45人と乗用車の運転手らにけがはなかった。 飯山市の千曲川に架かる県道の網切橋では午前9時ごろ、乗用車2台と軽トラックの玉突き事故、乗用車2台の追突事故がそれぞれ発生。ともにけが人はなかった。飯山署によると、網切橋の路面が凍結しており、雪も降っていた。この事故の影響で橋は一時通行止めになった。 長野地方気象台によると、21日正午までの24時間降雪量は白馬40センチ、大町25センチ、小谷19センチ、長野16センチなど。 同気象台によると、21日の日中はおおむね晴れだが、夕方から上空に再び寒気が流れ込む。22日は北部で雪の降る所があり、最大25センチほど積もる見通し。(長野県、信濃毎日新聞社)
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