冬至の22日、須坂市動物園が人気者カピバラのためにゆず湯を用意した。「世界最大のネズミ」として知られるカピバラは、南米原産で寒さに弱い。ゆず湯で厳しい寒さを乗り切ってほしい―と同園が企画。来園者で人だかりができ、目を細めてゆず湯に漬かるカピバラの姿を眺めた。 午前11時、小雪が舞う中で職員が園舎内の柵を開くと、カピバラの親子8匹は一斉にゆず湯の露天風呂に向かい、順番に漬かっていった。すいすいと泳いだりするカピバラに、来園者がカメラを向けていた。 露天風呂は幅150センチ、奥行き130センチ、深さ35センチ。カピバラの「華(はな)」と「光(こう)」に六つ子が誕生して家族が増えたため、動物園が11月に新設した。来年3月までの毎週土、日曜日と祝日に湯を張っており、来園者はカピバラの入浴を観察できる。 長野市高田から訪れた里柚希さん(7)は「気持ちよさそう。かわいい」と大はしゃぎ。母親の美希さん(36)は「親子仲良く入浴する姿に癒やされました」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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