岡谷市の諏訪湖畔に今季もコハクチョウが飛来した=写真。22日は横河川河口で2羽を確認。「諏訪湖白鳥の会」によると初飛来は21日で、これまで最も遅かった1977(昭和52)年の12月14日より1週間遅い。同会は「ようやく来てくれた」と喜んでいる。 会長の白田正夫さん(66)=下諏訪町=が21日午前7時前、成鳥2羽を見つけた。22日午前には、時折水中に首を突っ込んで餌をついばんでいた。湖畔には親子連れや写真愛好家らが集まり、湖面をゆったりと泳ぐ姿を撮影していた。東京から旅行で訪れた栗原明子さん(53)は「野生の白鳥を見るのは初めてなので見られて良かった。きれいですね」と話していた。 諏訪湖白鳥の会によると、諏訪湖にコハクチョウが初めて飛来したのは74年。10年ほど前までは11月中に姿が見られたが、ここ数年は遅れている。白田さんは「40シーズンもよく忘れずに来てくれている。今季はまだ数が少なくて寂しいが、年末年始にはもっと数が増え、楽しめるのではないか」と期待している。(長野県、信濃毎日新聞社)
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