諏訪湖周3市町や観光関係者でつくる諏訪地区観光客安全対策推進会議は25日、諏訪湖の結氷に備え、凍った湖面に立ち入らないよう呼び掛ける看板を湖の周囲に設置した。外国語で注意を呼び掛けるチラシも用意した。 長野地方気象台によると、25日朝の諏訪の最低気温は氷点下7・8度。この冬一番の冷え込みで、湖上の一部に薄氷が漂った。3市町の職員や消防署員ら約30人は、「氷の厚さ、強さにムラがあり、氷上への立入りは危険」などと書いた看板約50枚や、危険を知らせる赤い旗約50本を設置した。 千部作ったチラシは、日本語のほか、英語、中国語、韓国語でも表記した。使い捨てカイロに貼り付け、湖周を見回る監視員が観光客らに渡す。 諏訪湖では昨冬、湖面の氷が筋状にせり上がる御神(おみ)渡りが2季連続で出現した。推進会議事務局の県諏訪地方事務所商工観光課は「今年も御神渡りが出現すれば多くの観光客が期待できるが、万一事故が起きれば観光にも大きな影響が出る」と話し、凍った湖面に立ち入らないよう呼び掛けている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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