長野県の平均寿命が男女とも全国1位になったのを記念し、安曇野市穂高の穂高神社が、「日本一大きい道祖神を建立しよう」と発注したステンレス製の道祖神が25日、ほぼ完成した。同市の彫刻家中嶋大道(だいどう)さん(69)が制作。おじいさんとおばあさんが笑顔で向き合う双体道祖神で、高さ2・5メートル。同神社の北神苑(しんえん)に設置し、27日にお披露目される。 おじいさんの衣は直線的に仕上げ、おばあさんの衣は風で膨らんだように丸みを帯びたデザインにした。5月に作業を始めて足元から造り、師走に入って頭部を制作。神様らしくしようと、耳の位置をやや高くし、にこやかな表情ながら威厳と迫力を備えた仕上がりになった。中嶋さんは「人を超えた(神様の)姿をうまく表現できた」。 長野県は、厚生労働省が2月に発表した2010年都道府県別生命表で、平均寿命が男性80・88歳、女性87・18歳でともに全国1位だった。穂高神社はステンレス製道祖神に、「健康で長生きできる」との願いを込めて設置する。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧