長野市の善光寺本堂で6日夜、新年恒例の「びんずる回し」があった。触った場所の痛みや病気が治ると伝わる「びんずる尊者」の木像を、大勢の参拝者が引き回したり、寺が配った「福しゃもじ」でなでたりして今年1年の無病息災などを祈った。 尊者像の前で、善光寺浄土宗一山の住職らが読経。太鼓やかねの音と、「わっしょい、わっしょい」の掛け声に合わせ、参拝者は交代で尊者像を載せた台座に結わえた綱を引っ張り、本堂外陣を計5周した。その後、参拝者は福しゃもじで尊者像をなで、自分の体に当てていた。 家族で訪れた長野市若穂綿内の主婦村石程子(みなこ)さん(40)は「一番大切なのは健康」とし、家族の健康を祈願。長男の小学5年琉真君(11)は「頭が良くなるように、足が速くなるようにお願いしました」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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