松本市の中心市街地で11日、松本あめ市が2日間の日程で始まった。あめやだるまを売る露店が並び、家族連れや観光客たちでにぎわった。 この日は本町商店街の子どもたちが「縁起のいい福だるまはいかがですか」と声を張り上げ、だるまを売った。開明小4年の百瀬凜さん(10)は「大きいだるまが何個も売れるとうれしい」と笑顔。高さ30センチ余のだるまを買った塩尻市の自営業樋口新一さん(65)は「子どもの掛け声で元気をもらった」と話した。中町・蔵シック館では全国あめ博覧会・展示即売会があり、客たちは約90種類を吟味し、気に入ったあめを購入した。 松本あめ市は戦国武将の上杉謙信が武田信玄に塩を送った故事が起源と伝えられる祭典で、地元商店街などでつくる実行委員会主催。12日は歩行者天国にした中心市街地で、武田、上杉の両軍に分かれて綱を引き合う「塩取合戦」や、七福神などの格好で街を練り歩く時代行列などがある。(長野県、信濃毎日新聞社)
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