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息ぴったり、雌雄の獅子舞 伊那で奉納

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 伊那市西箕輪の仲仙寺(ちゅうせんじ)本堂で12日、市指定文化財「羽広(はびろ)獅子舞」が奉納された。五穀豊穣(ほうじょう)を願う新春の伝統行事。地元の保存会員約50人が参加し、雌雄の獅子が舞う「阿吽(あうん)の舞」を熱演。朝もやの境内に笛と太鼓の音が響いた。  剣を抜き悪魔を切るように動かす「剣(つるぎ)の舞」、場を清めるように御幣を振る「浄(きよめ)の舞」など五つの舞を披露。笛や太鼓に合わせ、勇壮な雄獅子と優雅な雌獅子が息の合った動きを見せた。奉納後は雌雄がそれぞれ地区の家々を回り、家内安全を祈願して舞った。  保存会には羽広区の全230戸が加入。舞い手は男性で、阿吽の舞の獅子頭役は基本的に一生に一度だ。雌獅子を舞った白鳥秀明さん(55)は「うまく呼吸を合わせられた」。雄獅子の西村敏也さん(44)は「連日の練習で大変だったが、大役を果たせてほっとした」と話した。  羽広獅子舞は1613(慶長18)年に始まったとされ、昨年が400周年。西箕輪小6年の唐沢雅和(あお)君(12)は2年前、おはやしに加わり、今年も笛を吹いた。鈴木清治会長(58)は「保存会の高齢化が進む中、小学生の参加は頼もしい。伝統をつなぐため今後も若い世代を育てていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)


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