スピードスケートの世界スプリント選手権は18、19日、長野市エムウェーブで行う。500メートル、1000メートルを2回ずつ滑る同選手権が長野市で開かれるのは10年ぶり。2月7日開幕のソチ冬季五輪をにらみつつ、女子の小平奈緒(相沢病院)、住吉都(ローソン・信大出)や男子の長島圭一郎、上條有司(ともに日本電産サンキョー)の県勢4人が海外の強豪と競う。 17日は前日練習と日本選手の会見があった。小平は昨年末の五輪代表選考会で見られた疲労の色が薄れた。今季は体力を強化できた半面、1000メートルの後半に以前のような伸びがないため「やってみたい体のリズムがある。2回あるレースの中で表現したい」と強調した。 海外勢は500メートル世界記録保持者の李相花(イ・サンファ=韓国)が不在だが、ヘザー・リチャードソン(米国)ら22人がエントリー。住吉は「大きな大会になればなるほど力を発揮できないことが最近ある」と気を引き締めていた。 長島は五輪で500メートルのみ出場するため、インスタートの第1カーブなど抱える課題を意識しながら臨む。調整段階にあるため「調子は悪い」というが「その状態の中でも結果を残せるようにしたい」と抱負を語った。 松本市出身で、500メートルで五輪初代表の上條は「地元開催なので持てる力を精いっぱい発揮したい。1000メートルでも1周目にタイムを出して、500メートルにつなげたい」ときっぱり。海外勢24人を含めた中で存在感を示すつもりだ。 日本選手は県勢4人のほか、男子の沼崎高行(道東電機)、女子の辻麻希(開西病院)が出場。加藤条治(日本電産サンキョー)は出場しない。競技開始は18日が午後2時、19日が同2時30分。(長野県、信濃毎日新聞社)
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