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県内、ノロウイルス警戒必要 感染性胃腸炎の患者増加傾向に

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 県内でノロウイルスによる食中毒が衰えていない。県健康福祉部によると、今月13~19日のノロウイルスを含む感染性胃腸炎の県内の患者数は1医療機関当たり13・00人。2週前は6・30人、1週前に12・72人で増加傾向にあり、警報レベル(1医療機関当たり20・00人以上)には達していないものの、同部は「警戒が必要だ」とする。本年度のノロウイルスによる食中毒患者数は22日現在で計317人で、過去5年間で最も多かった2010年度の336人に迫る。  同部は昨年12月4日に全県にノロウイルスの注意報を出し、これを受けて県教育委員会は、ウイルス感染や給食による食中毒予防の徹底を市町村教委などに通知した。  その後、昨年12月に千曲市の旅館で患者が47人出たほか、今年1月には埴科郡坂城町の仕出店の料理を原因として43人が感染するなど、ノロウイルス患者が一度に20人以上になる事例が相次いでいる。  ノロウイルスは発症すると、嘔吐(おうと)や下痢などの症状が出る。多くは1、2日で治るが、体力が低下していると重症化する。県健康福祉部は「特効薬はないが、帰宅時や調理時の念入りな手洗いや、調理器具の熱湯消毒などが効果的だ」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)


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