飯田下伊那地方の有志でつくるよさこい踊りグループ「RANGOKU(らんごく)」が、全国からよさこい踊りグループを飯田市の中心市街地に招くイベントを2015年度に開こうと動き始めた。踊りを通じた地域の活性化を目指す。2月8日には自分たちの踊りを披露する「RANGOKU祭り」を初めて開く。県内のよさこい踊りグループも招いて交流し、全国イベントに向けた足掛かりにする。 RANGOKUは10年、代表の宮崎剛史さん(29)=下伊那郡喬木村=と、副代表の中島航さん(28)=飯田市桐林=ら5人で発足。宮崎さんと中島さんが学生時代、愛知県内の同じよさこい踊りサークルに所属していたのが縁となった。現在は10~30代のメンバー22人が週2回の練習を続けている。飯伊地方の自然や伝統文化を表現したオリジナル作品「大雅(たいが)」と「華詩(はなうた)」を県内外のイベントなどで披露している。 宮崎さんは、学生時代から数々の踊りのイベントに出場し、地域ににぎわいをもたらす光景を見てきた。その経験から自分の故郷でもイベントを開きたいと思うようになったという。 2月8日の催しは午後3時から、下伊那郡豊丘村の伴野区民会館で開く。飯伊地方の関係者や県内のよさこい踊りグループなど計約90人が集まる予定。RANGOKUが演舞を披露するほか、参加者に全国イベントに向けた協力を呼び掛ける。 29日夜には市東野公民館にメンバー17人が集まり、大雅や華詩を練習した。宮崎さんは「イベントに全国から大勢が訪れることで、飯伊地方を知ってもらうきっかけにしたい」と話す。(長野県、信濃毎日新聞社)
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