2月下旬から3月中旬に陸上自衛隊の関山(新潟県)と相馬原(群馬県)両演習場で計画している日米共同訓練について、防衛省北関東防衛局(さいたま市)が31日、長野県を含む周辺の3県3市1町1村に幹部を派遣して訓練概要を説明することが30日、分かった。同防衛局が、演習場のない長野県に訓練概要を直接説明するのは異例。 長野県内への共同訓練の影響について、同防衛局は「現時点では説明できない」としている。 陸上幕僚監部広報室によると、日米共同訓練はこれまでに関山演習場で9回、相馬原演習場で1回行ったが、それぞれ過去数年、十数年行っていない。米軍基地が集中する沖縄の負担軽減を理由に、政府が訓練の場所を本土に拡大する方針を示して以降では、両演習場とも初の共同訓練となる。 北関東防衛局幹部が31日に出向くのは、長野県のほか新潟県、同県上越市、妙高市、群馬県、同県高崎市、吉岡町、榛東村。小柳真樹局次長や島真哉企画部長らが、自治体幹部や担当者らと会って直接説明する。 訓練には、米軍の新型輸送機MV22オスプレイの参加が検討されていた。だが、昨年11月に台風被害に遭ったフィリピンなどへの派遣で演習参加に必要な飛行訓練が実施できていないため、参加は見合わせることになった。(長野県、信濃毎日新聞社)
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