県の毎月人口異動調査で、1月1日現在の県内推計人口は211万7246人と、前年同期に比べ1万2067人減少したことが31日、分かった。前年比減は2002年以来12年連続。広域圏別では、諏訪が20万380人で、今年前半にも37年ぶりに20万人を割る可能性が出てきた。また、北信が9万人を割り込んだほか、ともに前年に続いて上小が20万人を、木曽が3万人を下回った。 県内で増加数が最も多かったのは北佐久郡軽井沢町の195人。ほかに、同郡御代田町、上伊那郡南箕輪村、宮田村、北安曇郡白馬村、東筑摩郡山形村、生坂村、下伊那郡高森町で増えた。 減少数が最も多かったのは上田市で984人。08年のリーマン・ショック以降、ブラジル人市民らが帰国し、市が居住実態を確認できない人を住民基本台帳から削除したことが影響した。 死亡が出生を上回る自然減は県全体で7893人で、04年以来10年連続。出生数は89年以降最少の1万6481人だった。県内への転入を転出が上回る社会減は1977人で01年以降13年連続。転入3万4498人、転出3万6475人。減少のうち、住基台帳からの削除などが2197人。社会減が前年の1249人から拡大した要因について、県情報統計課は「東北信地方での製造業の事業所再編に伴う配置転換などが影響したとみられる」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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