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春の陽気で緩む氷 大町でスケート大会中止

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 県内は1日、気圧配置の影響で南から暖かい空気が入りやすくなり、多くの観測地点で3月下旬から4月上旬並みの最高気温となった。長野地方気象台(長野市)によると、飯田市南信濃で日中の最高気温が平年より8・4度高い15・6度を記録するなど、観測地点30カ所のうち14カ所で10度を超え、主に中南信の17カ所では今年最高を記録した。大町市では天然リンクの氷が緩んで大会が中止となる影響も出た。  中止になったのは大町市大町の天然リンク「西公園スケート場」で1日開かれる予定だった市民スケート大会。主管する大町市スケートクラブの中村悦夫会長(64)=大町市平=によると、大会中止は5年ほどぶりという。  氷の厚さは約15センチあるが、大会を開くには軟らかい―と判断した。当初は1月26日に開く予定だったが季節外れの雨でリンクの状態が悪くなり、1日に順延していた。  1日の大町市の最高気温は7・9度で平年より6・7度高く、今年最高の3月下旬並み。午前中に友達3人とスケート場に遊びに来た栗林あゆさん(12)=大町西小6年=は「今年は雪も少なくて生活は楽だけれど、レースには出たかった」と残念そうだった。  北佐久郡軽井沢町星野で星野リゾート(軽井沢町)が運営する天然リンクは氷の厚さが30センチ前後で、1日も首都圏からの観光客らが滑走を楽しんだ。10日ほど前から、日中に日が差す部分を中心に、やや氷が緩むようになっており、同社広報担当は「もう少し冷え込んでくれるとありがたい」という。  ワカサギの穴釣りでにぎわう上水内郡飯綱町の霊仙寺湖。レジャー事業を手掛ける「オーガニックリゾート」(飯綱町)によると、氷の厚さは十分あり、良好な状態。気温が高くなって雨が降ると、氷が緩み、夜間に固まらなくなる可能性があるため、今後の天候を注視している。  長野地方気象台によると、2、3日も平年より気温が高いと見込まれるが、4日には寒気が入り込んで冬型の気圧配置に戻り、しばらく厳しい冷え込みになるという。(長野県、信濃毎日新聞社)


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