標高約2600メートルの中央アルプス千畳敷で1日、「純白の結婚式」があった。駒ケ根市が誘客に力を入れる台湾の2組と、駒ケ根観光協会が募った国内の2組が参加。岩と雪の稜線(りょうせん)が映える青空の下、雪を固めて造ったチャペルの前で愛を誓い、市や協会の関係者、親族らから温かい祝福を受けた。 台中市の蘇建誌さん(35)と林思薇さん(36)、林禹森さん(28)と楊雅〓(女ヘンに亭)さん(26)の各カップルは和服姿。アルプホルンの演奏の中、それぞれ指輪を交換してキスを交わし、見守った人たちに日本語で「ありがとう」。やはり和服姿の鈴木昌幸さん(28)、香織さん(27)夫婦=伊那市東春近=も「感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔だった。 この日、千畳敷の午前10時の気温は氷点下8・1度だったが、ウエディングドレスの真木(しんき)舞さん(32)=相模原市=は「幸せで寒さを忘れました」。新郎の松井彰洋さん(27)=同=と一昨年夏に千畳敷を訪れ、今回の式に応募。松井さんは「ここは空が近い。自分たちらしい式ができた」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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