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性同一性障害に理解を 松本で当事者らがフォーラム

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 心と体の性が一致しない人たちでつくる「日本性同一性障害と共に生きる人々の会」(東京、山本蘭代表)は2日、性同一性障害(GID)について考えるフォーラムを松本市双葉の市総合社会福祉センターで開いた。性別が一致しない苦痛や苦悩について社会的な理解を広げようと企画。約270人が、GIDの苦しみや学校での対応の重要性について話を聞いた。  GID学会理事長で岡山大大学院の中塚幹也教授は、GIDの人を対象にした調査結果を報告した。自殺を考えたことがあるとした人にその時期を尋ねたところ、中学校時代が37%と最多で、初経やひげなどの第二次性徴を理由に挙げる回答が多かったと説明。性別への違和感を周囲に告白していない人が9割に上るとし、「学校で性同一性障害について教えるなど告白しやすい環境づくりをして早期に医療機関につなげることが重要だ」と指摘した。  山本代表はパスポートや健康保険証などの性別表記に多くの人が苦痛を覚えているとし、「見た目と性別が違うことで税関でトラブルになったり、内定を取り消されたりする例もあり、性別表記を削除してほしい」と求めた。  自らもGIDであることを公表しているシンガー・ソングライター、中村中(あたる)さんの講演と演奏もあった。(長野県、信濃毎日新聞社)


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