県フォークダンス連盟民踊部会が、1978(昭和53)年のやまびこ国体に合わせて創作した「信濃の国」の踊りを次世代に伝えようと、振り付けを録画したDVDを作った。150枚用意し、希望する県内の教育委員会や公民館などに配り始めた。 踊れる人が高齢化し、踊りが途絶えるのではないかとの懸念から、DVDを作ることになった。内容は約16分で、信濃の国に合わせて通しで踊る場面と、隊形や振り付けの解説の2部構成とした。 やまびこ国体では、開会式後に同部会考案の踊りを約2千人で踊ったが、その後はあまり普及しなかったという。学校の運動会や地域の盆踊りなどを通じ、若い世代にも踊ってもらうことを目指す。 民踊部会の一部メンバーは13日夜、松本市内に集まって歌詞を口ずさみながら踊りを練習。同部会常任理事の山本博子さん(80)=松本市=は「信州の文化として大切に残したい」と話していた。 同部会は、踊りの指導の要望があれば可能な限り対応するとしている。問い合わせは部会長の松沢邦子さん(電話0261・62・5198)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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