ソチ五輪のノルディックスキー複合の個人ノーマルヒルで銀メダルを獲得した渡部暁斗(わたべあきと)選手(25)=北野建設=は、北安曇郡白馬村白馬北小学校の卒業文集に「世界一になる」と決意を書いていた。同級生たちは「子どものころの夢を実現させてほしい」と、18日の個人ラージヒル、20日の団体での金メダルを期待している。 渡部選手は地元で行われた1998年の長野五輪に感激し、小学4年でスキージャンプを始め、白馬中学から複合を始めた。文集には、「日本一になってから、世界一になるためにワールドカップに出る。おぼえていれば応援してくれるとありがたい」と書かれている。 白馬北小で同級生だった村職員の山岸大輝さん(25)は「文集に書いた決意の通り、メダリストになって驚いた」と話す。渡部選手は小学校卒業直前に「これからもスキーを頑張りたい」と周囲に言っていたといい、山岸さんは「ベストを尽くし、『世界一』の夢をかなえてほしい」とエールを送っていた。 また13日、渡部選手の父親の修さん(58)=白馬村=が村役場を通じてコメントを発表した。「とても感激しています。うれしさも最高です」と喜びを表した。 このほか、「コーチ関係者、応援してくれた皆さんに感謝します。五輪選手の活躍を見てスキージャンプやクロスカントリーを始める子どもが、1人でも増えてくれることを願っています」と記した。(長野県、信濃毎日新聞社)
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