前線を伴った低気圧が進んでいる影響で、県内は14日朝から全域で雪が降った。長野地方気象台は、15日にかけて大雪になるとし、上田、佐久、松本、諏訪、上伊那、木曽、下伊那地域に大雪警報を出した。全域で雪崩、雪による農業施設の損壊などに注意を呼び掛けている。JR東日本は、JR中央東線の松本午後3時19分発新宿行き特急「あずさ24号」以降の新宿―松本間の特急上下全14本を運休。 気象台によると、14日午前11時現在の24時間降雪量は飯田11センチ、菅平、開田高原が9センチ、白馬が6センチ、松本が5センチなど。15日正午までの24時間予想降雪量は、多いところで、佐久、諏訪、上伊那、下伊那各地域で40センチ、乗鞍上高地、聖高原、菅平、木曽で35センチ、大北、長野、中野飯山、松本、上田で30センチ。 15日は発達した低気圧が関東甲信地方に近づく見込みで、平地を中心に雪から雨に変わるところもある見込み。南部は夜、曇りとなるという。 14日午前、鉄道は中央東線と篠ノ井線でも運休、部分運休が出た。 道路関係は、正午現在、北佐久郡軽井沢町を走る有料道路「白糸ハイランドウェイ」が積雪で通行止め。県警高速隊によると、東筑摩郡麻績村の長野道下り線・麻績トンネル近くで午前10時半ごろ、トラック1台と乗用車2台が絡む事故があった。けが人はないが、安曇野―更埴インター間の上下線が事故処理と除雪で一時通行止めになった。県道では、岡谷市の山下町2丁目交差点―岡谷インター西交差点の間で通行止めとなった。 県営松本空港(松本市)発着のフジドリームエアラインズ(FDA)便は14日、雪による視界不良で松本空港発着の4便全てが欠航した。運賃を払い戻している。 気象庁によると、15日朝までの24時間予想降雪量は、山地を中心に多い所で関東甲信と東海50センチ、近畿25センチ、東北の太平洋側と四国20センチ。東北ではその後もさらに増える。東京23区も10センチと予想する。(長野県、信濃毎日新聞社)
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