松本市の信大病院は12日、心臓血管病の最先端診療を行う先端心臓血管病センター(ACVC、48床)に、「心血管集中治療室(CVCU、4床)」を開設する。心不全で心臓のポンプ機能が低下し補助人工心臓が必要な場合など、より重症の心臓血管病患者に対応する狙いだ。 ACVCは2005年、循環器内科、心臓血管外科、小児科循環器の3部門が協力して西病棟8階に開設。今回、医師や看護師が常駐するスタッフステーションの隣の病室と会議室を、約1億3千万円かけてCVCUに改修した。広さ約71平方メートル。体外式の補助人工心臓を2台備える。 副センター長で循環器内科長の池田宇一教授によると、同病院はドクターヘリ導入もあって重症の心臓血管病患者の搬送が増え、特に補助人工心臓が必要な重症患者は慎重な容体管理が必要なため、CVCU開設を決めた。 「高度救命救急センターの冠動脈疾患集中治療室(3床)と合わせ、重症患者への対応が充実する」と池田教授。センター長で心臓血管外科長の天野純教授は「外科医、内科医、看護師ら職種の垣根をなくし、チームで対応する態勢を一層強化したい」とした。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧