下伊那郡根羽村平地区にある国天然記念物「月瀬(つきぜ)の大杉」の枝が大雪の影響で折れていたことが18日、分かった。村総務課によると、折れた枝は多数あり、大きな2本は直径60~80センチ、長さ4~5メートルに及ぶ。台風や雨で枝が落ちたことはあるが、これだけの被害は経験がないという。 村総務課によると、15日午前に近くの住民から、折れた枝が大杉の脇を通る村道をふさいでいる―と、村役場に連絡があった。大きな枝は幹の高さ5、8、20メートル付近から落ちた。大杉は近くの月瀬神社の御神木でもあることから、落ちた枝の扱いは同神社などが決めるという。 村教育委員会は17日、県教委文化財・生涯学習課に状況を報告した。村教委は「国や県などと相談して今後の対応を検討したい」としている。 村教委によると、月瀬の大杉は推定樹齢1800年余で、高さ約40メートル、幹回りは約14メートルある。県内有数の巨木として知られ、1944(昭和19)年に国天然記念物に指定された。(長野県、信濃毎日新聞社)
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