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佐久で孤立の7人をヘリ救助 県、食料や灯油の残量で判断

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 豪雪による県道下仁田臼田線の通行止めで孤立状態にあった佐久市広川原地区の住民ら7人が18日、県消防防災ヘリで救助された。同じく群馬県境周辺にある馬坂、丸山の2地区には、当面の食料や灯油があるなどとして9世帯13人が残っている。市は、今後も除雪が遅れる場合、再び防災ヘリの出動を要請し、物資を集落に空輸する。  孤立状態になったのは馬坂、広川原、丸山の3地区の計13世帯17人。救助されたのは、広川原の3人と丸山の1人で80~70代の男女4人のほか、県道の除雪作業後に所在不明になり、広川原地区に自力でたどり着いた市内の建設会社の男性社員3人。市が、電話で住民に食料や灯油の残量を聞き取り、7人については救助が必要だと判断した。  救助された市川正彦さん(70)は「道路のあちこちで雪崩が起きて、雪の山がいくつもあった。どこが道なのか分からなかった」。小金沢しめさん(88)は「これ以上雪が降り続いたら家がつぶされてしまうという心配が強かった」と振り返った。  一帯では15日朝から16日夕にかけて停電が続いた。小金沢ひろ子さん(78)は「暗くなったら寝る生活。(電気毛布の代わりに)一升瓶にお湯を入れて抱いて寝た。テレビが映らなかったので情報が入らず寂しかった」と話した。  市によると、広川原地区に16日に身を寄せた建設会社の社員3人が、雪に埋もれた3世帯の家の雪かきをしておいたことで、スムーズな救助につながったという。3人のうちの1人、神野仁さん(52)は救助後の取材に「ほっとしました」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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