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国際協力・地域づくりの在り方は 駒ケ根の協力隊訓練所でセミナー

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 駒ケ根市の国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所で23日、市制施行60周年と訓練所設立35周年の記念セミナーが開かれた。協力隊と非政府組織(NGO)、自治体の連携に関するパネル討論や、訓練所出身の元隊員による講座を通し、国際協力や地域づくりの在り方を探った。  パネル討論で、国際協力NGOセンター(東京)の山口誠史事務局長は「協力隊は(日本の国益に合わせた)政府開発援助(ODA)の一環で、NGOと基本理念が異なる」と指摘。「スラム街や難民の問題(解決)など、ODAではできない部分もNGOならできる」とし、協力隊とNGOの連携強化を訴えた。  駒ケ根市の杉本幸治市長は「駒ケ根の訓練所に多くの人が興味を持ってほしい。まちづくりに訓練所を生かしたい」と話した。  講座で防災を取り上げた河内毅さん(42)は、かつて協力隊員として中米グアテマラに赴任。現在は中越防災安全推進機構(新潟県長岡市)で働き、中越地震の復興や東日本大震災の被災地支援に携わっている。「現地の人と情報を共有し、課題を解決する過程を海外経験で学んだ。出会い、共有、協働の流れはどこで活動しても大切だ」と語った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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