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千曲市長に岡田氏 初当選、三つどもえ制す

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 近藤清一郎氏の病気辞職に伴う千曲市長選は11日投開票し、無所属新人で前市参与の岡田昭雄氏(61)=森=が、共に無所属新人で、会社社長の柳町博之氏(49)=鋳物師屋、元会社員の宇田川弘子氏(53)=中=を破り、初当選した。  岡田氏は近藤氏の出馬要請を受け、10月26日に表明。争点となった市内への新幹線新駅誘致は活動を継続する立場で、県が策定中の新総合交通ビジョンに明記されるよう取り組む方針を示した。合併による市発足から来年で10年になるのを見据え、行政経験をアピールしながら「合併の仕上げをしたい」と訴えた。  近藤氏の後援会員も加わって自身の後援会を新設。民主党の羽田孜元首相(衆院3区)後援会「千曲会」の更埴連合支部の推薦を得たほか、市職員時代の人脈などを生かして手堅い戦いを進め、最終的に幅広い支持を集めた。  近藤氏と一騎打ちだった2007年の前々回に続いて出馬した柳町氏は、最も早い同12日に立候補を表明した。科野(しなの)青年会議所OBらの支援を受け「世代交代」を主張。新幹線新駅誘致は継続する意向を示した上で、情報公開を重視。「市民の声を聞いて判断したい」と訴えた。若い世代を中心に一定の支持を得たが、前市政からの転換を望む層の得票が宇田川氏と分散したこともあり、及ばなかった。  宇田川氏は同30日に出馬表明。唯一、新幹線新駅誘致反対を明言し、女性の視点を生かす市政も主張した。市議会会派の共産党市議団、市民クラブが支援。新駅誘致反対の層を中心に浸透し、旧戸倉町域などで強みも見せて追い上げたが、出遅れも響いた。  投票率は52・35%。11年の前回選は無投票で、07年前々回選の51・84%を0・51ポイント上回った。(長野県、信濃毎日新聞社)


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