「若者と地域の方々が集い語り合う地域フォーラム」は2日、松本市の松本大で開かれた。同大の学内組織「地域づくり考房『ゆめ』」が、さまざまな人やグループの取り組みを知るとともに人脈をつくり、今後の地域活動に生かしてもらおうと企画。地域活動に関わる県内外の学生やNPO、自治体の職員ら10~80代の約130人が世代や職業を超えて意見を交わした=写真。 若者と地域住民が語り合う「ワールド・カフェ」で、参加者たちは「こどもが育つ地域の環境づくり」「異世代交流を通じた地域づくり」など六つのテーマに分かれ、模造紙に意見やアイデアを自由に書き込みながら話し合った。「観光と日々の暮らしの中でにぎわう商店街の再生」のテーマには松本大生、会社の社長ら4人が参加。「商店街の良さを見つけるには若者や外部の人の目線が必要」「まず自分の地域を知ることが大事」といった意見が出ていた。 終了後、松本大総合経営学部3年の宮下浩美さん(21)=安曇野市=は「地域づくりに関わる人の話が聞けて楽しかった。将来、地域づくりについて社会に何かを発信できる存在になりたい」。信州大地域戦略センター上席研究員の田村守康さん(54)=東筑摩郡山形村=は「若者がしっかりと考えて行動しているということを実感した。自分も多くの人とつながりをつくれた」と手応えを感じていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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