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リニア検証、飯田でシンポ 知事意見提出の期限控え

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 リニア中央新幹線計画の課題を検証する講演会・シンポジウム「再考せよ!リニア新幹線」が2日、飯田市の飯田文化会館で開かれた。JR東海が作成したリニアの環境影響評価(アセスメント)準備書に対する知事意見提出の期限が25日に迫る中、飯田下伊那地方の有志らでつくる実行委員会が主催。約160人が集まった。講演会とシンポの映像をDVDにまとめ、知事意見の参考として県に提出する意向だ。  「必要か、リニア新幹線」(岩波書店)の著者、橋山礼治郎・千葉商科大大学院客員教授が講演。JR東海のリニア需要の見通しは人口減少を無視しているなどとして「(リニア計画を)国会で再検討してほしい」と主張した。  シンポでパネリストを務めた上伊那郡中川村の曽我逸郎村長は、環境アセスについて「(JR東海は)法律さえ守ればいいという考えで、住民の環境や暮らしにしっかり対応して協力をもらって進めようという考え方はないと思う」と指摘。同社に対し「国の基準ではなく、住民が納得できるルールを定めてほしい」と訴えるとともに、県にはリニアに対して慎重な視点を求めた。  また、リニア建設に伴う作業用トンネルの出入り口ができる下伊那郡阿智村清内路地区では2日、住民が地区課題について意見を交わす学習会「『清内路』を考える」(村清内路公民館主催)が開かれ、リニアについても議論した。工事用車両による粉じんを心配する声や、リニアの影響に対する住民の関心を高める必要性を指摘する意見が出た。(長野県、信濃毎日新聞社)


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