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県内松くい虫被害最悪 13年度 夏の高温で7万立方メートル超

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 県内で2013年4月から12月末までに確認された松くい虫による松枯れ被害量は7万立方メートルを超え、過去最多となったことが7日、県林務部のまとめで分かった。これまで最も被害量が多かった12年度(6万4741立方メートル)を年度途中で既に上回った。被害が確認された自治体は50市町村に上る。林務部は来年度、松本市と安曇野市も有人ヘリで農薬散布ができるエリアに加え、被害拡大を食い止める方針としている。  県は1981(昭和56)年度に県内で松くい虫被害を初めて確認。枯れたマツの量は、08年度以降は毎年6万立方メートル前後に達していた。  林務部によると、13年度は夏の気温が高く、松枯れの原因となるマツノザイセンチュウや、それを媒介するマツノマダラカミキリの活動が活発になり、被害が広がったとみている。13年12月末時点の被害量は7万522立方メートルで、13年度の最終的な被害量はさらに膨らむ見通しだ。  現段階での松枯れ量を10広域別にみると、上小地域が2万3519立方メートルで最多。次いで松本地域が1万6412立方メートル、長野地域が8751立方メートル、北安曇地域が8252立方メートルなどとなっている。  県林務部は、長野市で7日開いた県松くい虫防除対策協議会(会長・塩入茂林務部長)で被害状況を説明。市町村が松くい虫防除の目的で行える農薬空中散布のエリアについて、現在の11市町村に来年度から松本市と安曇野市を加え、東筑摩郡生坂村は地域を拡大する県防除実施基準の改正案を示した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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