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飯田市南信濃「青崩トンネル」起工式 三遠南信道で最大の難所

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 飯田市と浜松市を結ぶ三遠南信道「青崩峠(あおくずれとうげ)道路」(5・9キロ)のうち、長野―静岡県境に建設される「青崩トンネル」(仮称、4・9キロ)の起工式が8日、飯田市南信濃八重河内で開かれた。同トンネルは大断層の中央構造線の西側にルートが設定されており、総延長約100キロの三遠南信道でも最大の難所とされる。国土交通省や両市の関係者ら100人余が工事の安全や早期完成を願った。  青崩峠付近は地盤が軟弱で、断層から多量の水が出る可能性がある。同省飯田国道事務所(飯田市)によると、車道2車線分の本坑の建設に先行して、車1台が通れるほどの調査坑を並行して掘る。飯田側では工事用ヤードを造成後、4年間かけて調査坑1544メートルを掘る計画。地質状態を把握できれば数年後に本坑の掘削に着手する。同事務所はトンネルの完成時期は示していない。  起工式で、同省中部地方整備局の八鍬(やくわ)隆局長は、難工事が予想されるため「調査坑で地質を確認しながら工事を進めたい。早期完成に全力を傾注していく」。牧野光朗・飯田市長は青崩峠道路に「整備効果が大変大きい。地域の活性化にも弾みがつく」と期待を込めた。  青崩峠の南には中央構造線を横切る草木トンネル(1311メートル)が1994年に完成。この東側の出口から北へ道路を延ばして三遠南信道の一部とする計画だったが、地盤がもろく、同構造線の西側にトンネルを掘るルートに変更した経緯がある。  青崩峠道路は2011年度から飯田側で工事用道路の整備が始まった。浜松側では12年度に本線部分の工事に着手している。(長野県、信濃毎日新聞社)


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