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「3・12栄村」復興願う明かり 県北部地震3年

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 震度6強の揺れが県最北端の下水内郡栄村を襲った県北部地震から3年となった12日夜、栄村復興支援機構「結い」が復興を願う「3・12灯明祭」を、村の鉄路の玄関口、JR飯山線森宮野原駅前で開いた。ボランティアらが作った雪山にろうそくの明かりで「3・12栄村」の文字が浮かび上がり、集まった村民やボランティアは復興への思いを新たにした。  地震後の避難生活のストレスなどで亡くなって震災関連死に認定された3人に黙とうをささげた後、村内の集落数に合わせた31個の小さな灯籠に、子どもたちがろうそくをともした。近くの安藤良子さん(63)は「生活は落ち着いた」としつつも、「駅前に人がいなくなってさびしい。村が衰退してしまわないか不安もあります」と話した。  雪山は高さ7メートル、幅20メートルほど。近くにはかまくらや雪灯籠を作り、村を支援したボランティアらに向け「ありがとう」の文字を記した。結いの相沢博文事務局長(66)は「(催しが)震災や村の将来を語り合う場になればいい」と話していた。  県北部地震では、住宅33棟が全壊するなど村内の計694棟に被害があり、村の避難所に最大で全村民の8割近くに当たる1787人が避難した。道路には亀裂や起伏ができ、農地にも地割れなどの被害があった。地震から3年で道路や農地の復旧は終わり、村の応急仮設住宅で暮らす村民もいなくなった。  阿部守一知事は12日、県北部地震から3年に合わせコメントを発表。引き続き栄村の復興支援に取り組むとした上で「地震を教訓に、ハード、ソフト両面で県の防災、減災を進めていく」などとした。(長野県、信濃毎日新聞社)


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