下高井郡木島平村穂高に、2010年3月末に閉校した旧北部小学校の校舎を改築して造った特別養護老人ホーム「里山の家・木島平」が完成し、20日、施設を運営する社会福祉法人みゆき福祉会(木島平村)や村の関係者らが、施設内を見学した。 施設は鉄筋コンクリート造り3階建て延べ約2900平方メートル。生活空間を共有するユニット型個室29床のほか、ショートステイ用の8床を備えた。住民が施設利用者らと交流できるラウンジを1階に配置。3階は研修室として利用できるよう教室を残した。 校庭は、近くの下高井農林高校とともに農園を整備する構想という。同校の福祉学習や園芸セラピーの場としても活用する考えで、同法人理事長の堀内前(すすむ)さんは「全国に発信できる施設にしていきたい」と話している。 木島平村では、旧南部小を農村交流館に、旧やまぶき保育園を若者向け賃貸住宅にするなど、既存施設の活用が進む。芳川修二村長は「地域に愛着がある施設を何とか活用し、過疎脱却につなげたい」と話した。「里山の家」は22日午前10時、一般向けの内覧会を開く。開所は4月1日。(長野県、信濃毎日新聞社)
↧