「J2へ行くぞ」―。サッカーJ3リーグ(J3)AC長野パルセイロが23日、佐久市の佐久総合運動公園陸上競技場で勝利した今季の県内初戦。J2昇格に必要な1試合の平均入場者数3千人を上回る3073人が訪れ、熱い声援を送った。サポーター組織が用意した横断幕には「J2昇格」の言葉がたくさん書き込まれ、期待の高さを感じさせた。 1対1の同点で迎えた後半34分、宇野沢祐次選手が勝ち越し点を決めると、客席をオレンジ色に染めたサポーターは両手を挙げて「やったぞー!」。試合終了後は、抱き合ったりハイタッチをしたりして喜んだ。昨年、J1横浜F・マリノスに惜敗した天皇杯を機に、AC長野のサポーターになったという会社員本郷美音子(みねこ)さん(33)=東京都足立区=は「サポーターが熱くて応援が楽しい。今季も来られる限り観戦する」と話していた。 AC長野のサポーター組織「HINCHADANAGANO(インチャーダ・ナガノ)」はこの日、中央にチームの今季スローガン「頂戦(ちょうせん)」と書いた横断幕を用意。来場者のメッセージを募った。 「昇格する!」と書いた長野市松岡の会社員小林吉昭さん(45)は「北信越リーグ1部のころから応援しているが、今季は特に期待している。気持ちで勝つサッカーを見せてほしい」と、次の試合を心待ちにしていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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