安曇野市が合併10周年を記念して初めて開く「信州安曇野ハーフマラソン」のコースが24日、決まった。来年6月に開く予定で、発着点は同5月に開庁する同市豊科の市役所新本庁舎。北アルプスの山並みを望みながら、安曇野の「水の魅力」を感じることができるコースだ。今年10月12日にプレ大会を開く。 スタート後は新本庁舎から南へ向かい、田園地帯を抜ける農業用水路「拾ケ堰(じっかせぎ)」に沿って進む=地図。北ア蝶ケ岳や常念岳、鹿島槍ケ岳などを眺めながら北上。唱歌「早春賦」の歌碑が立つ穂高川沿いや万水(よろずい)川の堤防からは、北ア山麓の湧き水を使ったワサビ畑やニジマス養殖池が目に入る。 大会は5千人規模を見込み、交流人口の拡大と地域経済の活性化を狙う。24日に同市の体育協会や陸上競技協会、観光協会などで構成する実行委員会が発足し、大会長に宮沢宗弘市長、実行委員長に斉藤正昭・市商工会長が就いた。 実行委の初会合で宮沢市長は「安曇野の魅力を全国に発信してより多くの人に訪れてもらい、旧5町村の一体感が高まる大会にしたい」。斉藤商工会長は「大会を地域振興と活性化に結び付けたい」とあいさつした。 同市では、旧町村時代から続いた「三郷アップルマラソン」と「安曇野マラソン」がともに2006年を最後に終了。安曇野の魅力を発信できる大会の開催を検討していた。プレ大会は千人規模を想定し、7月ごろに募集を始める予定だ。(長野県、信濃毎日新聞社)
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