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上田の温泉施設に「フォト五行歌」 地元女性の作品を常設展示

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 「5行で縦書き」だけを決まり事にした詩歌「五行歌」を広めている上田市新町の会社員鈴木和香子さん(43)の作品が、同市別所温泉の市営日帰り温泉施設「あいそめの湯」ラウンジに常設展示された。佐久市の男性が東信地方で撮影した花や風景の写真に歌を付けた「フォト五行歌」として15点ほどを展示しており、毎月入れ替える予定だ。  鈴木さんは2000年、五行歌の月刊誌「彩(さい)」に投稿したのを機に創作を始めた。風祭智秋(かざまつりちあき)が筆名で、現在は彩の代表も務める。彩を読んで「一つ一つの言葉が心に染みた」と言うあいそめの湯副支配人の宮沢稔さん(70)との縁で常設展示が実現した。  鈴木さんは、彩の表紙を手掛ける男性の写真を見て歌を作ることが多く、過去の歌を写真に付けることもあるという。写真に最も合う字体や色、配置にもこだわり、昨年10月にフォト五行歌の作品集「五行ぽっち」を出版した。  展示作品の一つは「旅立ちに/早いも遅いも/あるもんか/いつだって/大空は待ってる」。佐久市の「佐久バルーンフェスティバル」で、飛び立とうとする気球の写真に付けた。クモの巣で光る雨粒の写真には「思わぬ悲しみに/捕らわれても/抜け出せば気づく/神様の紡いだ罠(わな)は/未来を開く」と添えた。「悲しみや苦しみも、先に進むために必要な過程だという思いを込めた」と話す。  「五行歌は子どもからお年寄りまで、素直に表現できるのが魅力。俳句や短歌と併せ、文芸を盛り上げるきっかけにしたい」と鈴木さんは意欲的だ。作品は、あいそめの湯の営業時間(午前10時~午後10時)内はいつでも鑑賞できる(第2、第4月曜休館)。問い合わせは彩編集室(電話080・2001・3311)へ。(長野県、信濃毎日新聞社)


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