信州大(本部・松本市)は、在学生や卒業生、教職員、課外活動団体、学部同窓会などの「校友」を結び付け、交流する場を提供する「校友会」を設立した。大学と校友の緊密なネットワークを作り、人材を活用することで、大学発展につなげたい考えだ。 事務局の研究推進部によると、信大には学部単位などに10の同窓会があり、各同窓会長による同窓会連合会もある。ただ、キャンパスが県内5カ所に分かれていることもあって活躍する校友の情報が十分把握できず、校友会を作ることにした。 会員は個人、団体、賛助(校友会活動に賛同する個人や団体)の3種類で、校友会ホームページ(HP)で登録(無料)できる。会長は信大学長が務める。 HPで大学や同窓会、校友個人の活動を紹介するほか、校友会が交流行事を主催して参加を呼び掛ける。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを活用し、情報を発信・共有する仕組みも検討している。 校友会は1日に設立し、各キャンパスの卒業式で卒業生に登録を呼び掛けた。4月以降に新入生や在学生、教職員にも登録を促す。事務局は「学部や世代を超えた交流を進め、さまざまな企業で働く校友間の異業種交流も考えたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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