木曽郡木曽町のJR木曽福島駅に近い県道木曽福島停車場駒ケ岳線に、道路設備の製造、設置などを手掛ける業者でつくる信州エコ資材製品推進協会(長野市)が木曽産ヒノキで作った「歩車道境界ブロック」が設置された。車道と歩道を分けるブロックで、景観に調和する製品として全国に発信するとしている。 樹齢約50年の木曽産ヒノキの間伐材を使い、茶色がかった本来の色合いを生かしたという。木曽町では県道の片側約260メートル区間に設置した。 同協会によると、コンクリート製ブロックは、寒冷地で内部の水分が凍結したり、解けたりを繰り返して劣化しやすい。木製はこうした劣化が少なく、道路の凍結防止剤に含まれる塩化カルシウムによる腐食にも強いという。 木曽町では25日、協会関係者らが工事終了の確認をした。石坂和夫事務局長は「自然が多い木曽の景観にもマッチしている。エコな資材として全国にPRしていきたい」と話していた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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