下伊那郡天龍村でソメイヨシノがほころび始めた。暖かな陽気となった28日午後、村振興課は「開花宣言」を発表。冬の厳しい冷え込みで開花の遅れも心配されたが、例年並みの開花となった。 ソメイヨシノは、同村長島の天竜川右岸にある中部電力平岡発電所内に約120本並ぶ。2月の豪雪で枝が折れた木もあるが、この日は数本に淡いピンク色の花が咲き、5輪の花を付けた木もあったことから開花宣言が出た。暖かい日が続けば1週間ほどで見頃を迎えるという。 近くで仲間3人とマレットゴルフを楽しんでいた同村平岡の熊谷光雄さん(69)は「今年は雪と寒さで厳しい冬だったので開花が待ち遠しかった。やっと本格的に春がやって来た」と話し、かれんな花を見上げていた。(長野県、信濃毎日新聞社)
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