県教育委員会は28日、世界で活躍できる人材の育成に向け、2014年度から始める文部科学省の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」事業の指定校に、県内から県立長野高校(長野市)が指定されたと発表した。指定期間は4月から5年間。文科省は、外国人教員確保や海外研修などに係る経費を年間1600万円まで支援する。 指定校では、英語教育の充実をはじめ、コミュニケーション能力や問題解決能力、世界的視野での考え方などを養うカリキュラムを実施。大学や企業と連携し、課題研究や集団討論、外国人生徒の積極的な受け入れも進める。 県教委によると、長野高校は観光を核としたリーダー育成を指定後の構想に掲げた。教育課程の具体的な内容は今後詰める。 SGHには全国の公私立校246校が応募。長野高校を含め、32都道府県の計56校が指定された。県内からは長野高校のほか、上田高校(上田市)、松本深志高校(松本市)、長野清泉女学院中学・高校(長野市)が応募した。指定されなかった高校のうち、経費の支援はしないがSGH各校の情報を共有できる「SGHアソシエイト(仲間)」に25都道府県の54校を選定。県内からは上田高校が選ばれた。 県教委教学指導課は「県内から指定校が出たことはうれしい。長野高校での実践を踏まえ、世界的な発想ができる教育を県内に広めたい」としている。(長野県、信濃毎日新聞社)
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