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長野県警警察官の情報漏えい、3被告とも起訴内容認める

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 県警の現職警察官らによる個人情報漏えい事件で、加重収賄や地方公務員法違反などの罪に問われた3被告の初公判は14日、名古屋地裁(松田俊哉裁判長)で開かれた。3被告はいずれも罪状認否で「間違いありません」などと述べて起訴内容を認めた。現職警官が警官OBから金品を受け取り情報を漏らしていたとされる前代未聞の事件。動機について検察側は「報酬が欲しかったから」「過去に(OBから)金を貸してもらっていたから」などとしていると指摘した。次回の来年1月28日の公判で被告人質問などを行い、結審する見通し。  3人は元松本署梓川駐在所主任の石黒俊雄(60)=安曇野市豊科、元須坂署小布施町交番主任の倉品宏(50)=中野市中野=の2被告(ともに元巡査部長で懲戒免職)と、県警OBの元探偵業で農業平林大生(だいお)被告(60)=北安曇郡松川村。石黒、倉品両被告は地方公務員法(守秘義務)違反と加重収賄の罪に、平林被告は同法違反(唆(そそのか)し)と贈賄の罪に問われた。  検察側は起訴内容を詳しく説明する冒頭陳述で、県警を退職後に探偵業を開業した平林被告が調査会社などから車両使用者の住所や氏名などの情報照会を受け付けるようになったと指摘。平林被告が警察官時代から交流があった石黒、倉品両被告に漏えいを求め、両被告は勤務する駐在所などの端末で情報を取得し、携帯電話の電子メールなどで平林被告に伝えたとした。  報酬については車両の使用者情報1件あたり、石黒被告は千円もしくは2千円を、倉品被告はビール券2枚を受け取っていたと指摘。石黒被告はパチンコ代などに、倉品被告は酒を購入したり換金して生活費に充てたりしたとした。  起訴状などによると、石黒、倉品両被告は勤務先の駐在所などの端末で取得した車の使用者情報を報酬と引き換えに平林被告に漏えい。石黒被告は昨年9月~ことし5月に37台の使用者情報を教えて見返りに7万4千円を、倉品被告は昨年12月~ことし5月に25台の個人情報を漏らし、ビール券50枚(3万5300円相当)を受け取ったとしている。平林被告は、2人に車両情報を漏らすよう唆し、報酬を支払ったとしている。3被告は初公判までに保釈された。(長野県、信濃毎日新聞社)


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