スイス・ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した松本第一高校2年二山治雄(にやまはるお)さん(17)=松本市=が29日、長野市のホクト文化ホール(県民文化会館)で、「みんなでつくろう!新市民会館1年前イベント」に出演した。満員の観客約2千人を前に、創作ダンス舞台などで踊りを披露した。 創作ダンス舞台は善光寺縁起を基にした「如是姫ものがたり」。二山さんはお釈迦(しゃか)様が竜宮城に遣わした目連(もくれん)尊者役で、両脚を広げ高く跳躍するなど持ち前の身体能力を生かした演技を見せた。同コンクールの最終選考で踊った「ラ・バヤデール」なども披露した。 長野市の主婦山口理菜さん(33)は二山さんの踊りを見たいと来場。「ジャンプ力の高さや体の柔らかさに驚き、興奮しながら見た。今後の活躍も応援したい」と話した。 二山さんは上演後の取材に「多くの方に見ていただけてとてもうれしい。将来、プロのバレエダンサーになって、長野県で恩返しの舞台ができたらいい」と話した。舞台には、二山さんと同コンクールに出場した長野清泉女学院高校2年山田夏生(なつき)さん(18)=中野市=も出演した。 イベントは、新長野市民会館完成まで1年になったのを機に、同市のNPO法人が主催。最終日の30日は午後2時から市民オーケストラと合唱団の演奏会がある。入場料千円。(長野県、信濃毎日新聞社)
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