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消費税8%、負担痛感 増税初日

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 消費税の税率が1日、5%から8%に上がり、幅広い商品・サービスの価格も一斉に値上げされた。1997年4月以来、17年ぶりの増税。県内の小売り各店は従業員らが開店直前まで値札の切り替えに追われ、同日午前、開店した。街には新税率に対応したタクシーが走り始め、飲食店ではメニューが差し替わった。8%で支払いをした消費者は負担増を痛感した。  松本市双葉のイオン南松本店は3月31日の閉店後と1日の開店前に約9万品目の値札を変更。佐方(さがた)圭二・イオンリテール長野事業部長(51)は「大きなトラブルもなく、普段通りの開店で安心している」と話した。ニシザワ(伊那市)は、南信で展開するスーパーのベルシャインと食彩館の計12店舗で午前6時から値札を切り替えた。同社の本部があるベルシャイン伊那店(伊那市)でチェックした楜沢勉・商品企画部長は「大きな支障はない。客足も普段通りかそれ以上」とした。  マツヤ(長野市)は、県内のマツヤとユー・パレットの全30店舗を臨時休業し、値札の切り替えを始めた。作業は午後まで続くという。  夫と2人暮らしという松本市芳野の祢津八重子さん(72)はイオン南松本店で「年金暮らしの生活は厳しくなるね」。いつもよりも商品が少ない買い物袋を持って店を後にした。原信若里店(長野市)に夕飯の食材を買いに来た長野市栗田の主婦石山幸(みゆき)さん(35)は税込み価格を見て「やっぱりちょっと上がったんだ」と増税を実感していた。  JR長野駅(長野市)近くのコーヒー店を訪れた中学2年の女子生徒(13)は「いつものココアが10円ぐらい値上がりしていた」。1カ月の小遣いは2千円で「10円でも大きい。これからはもっと安い飲み物にしないといけないかな」とこぼした。  長野市の長野中央病院にタクシーで来た女性(80)は、血圧の検査などで定期的に長野駅からタクシーで病院に来る。足が悪く「多少料金が上がっても使わないわけにはいかない。仕方ない」と話した。(長野県、信濃毎日新聞社)


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