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狙われる高級酒 転売目的か、県内スーパー盗難続発

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 県内のスーパーで高級な洋酒やビールなど酒類の盗難が続き、店側は、被害を防ぐために陳列する商品数を減らしたり、空の箱を置いたりするといった「自衛策」を取っている。上田、飯田両署などが昨年7月、洋酒の盗み未遂容疑で摘発した男2人は、盗んだ洋酒をリサイクル店に持ち込んで売っていたことが判明。県内の複数のスーパーによると、同様の被害は少なくないようだ。  上田、飯田両署は昨年7月、上田市のスーパーで洋酒15本など計22点を盗もうとした盗み未遂容疑で男2人を逮捕。2人は同1~7月、県内9市3町1村と岐阜県恵那市で、洋酒や電化製品など354点(被害総額約144万円相当)を盗んだ。上田簡裁は同12月、2人に懲役2年(執行猶予3年)の判決を出した。  ほかにも洋酒やビールの盗難被害が出ている。県内で約30店舗を展開するスーパーでは昨年夏、東信と南信の店舗で2千円を超えるウイスキーや4500円前後の箱売りのビールなどが立て続けに盗まれた。同スーパーによると、過去には複数人の犯行とみられる盗難もあった。買い物カートに商品を積み、レジを通らずに持ち出す様子が防犯カメラに写っていた。「高価格の商品が狙われており、転売目的の可能性がある」とし、陳列する商品数を少なくして販売後に補充している。  担当者によると、陳列する商品数を減らすようにして以降、大量盗難はないが、さらにアルコールのコーナーに防犯カメラを向けたり、店員が回って声を掛けたりするなどの対応を取っている。  県内で32店舗の「酒のスーパータカぎ」を展開する高木酒店(長野市)によると、被害が出るようになったのは3~4年前から。長野店(本店)では、従業員の目が届く陳列棚に高級洋酒のコーナーを設け、3500円以上の高級洋酒は空箱を並べて中身は店舗内の鍵がかかったガラスケース内に保管している。  同社によると、被害に遭うのは価格帯が3千円以上のウイスキーが中心といい、店長は「洋酒を買い取る業者があると聞く。そこに万引された商品が流れているかもしれない」としている。  ウイスキーなど酒類を買い取っている県内のあるリサイクル店は、酒類が持ち込まれた場合、「飲まないのですか」などと質問して「怪しい場合は買い取りを断る」という。酒類は飲食店が店舗移転や閉店などで持ち込む場合があるほか、個人が持ち込むこともあるという。(長野県、信濃毎日新聞社)


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